夏っぽい
今朝は爽快な目覚めだった.
群青の空のもと,何処までも草原が続き,肌を優しい風が撫でる.そんな"味"の夢をみた.
打って変わって朝食後,まあ虫の居所が悪い.
取り肴にと取っておいた夢を,誤って消去してしまった.まだ堪能できていない夢を.
やり場のない苛立ちも束の間,"だから夢なのだ"と思い込むことで気を落ち着ける.
誰もいないリビングで流れるニュース番組を観て,今が8月である事と梅雨の終わりを知った.
放置していたカレンダーが一気に捲られたような感覚.急に夏を突きつけられて少々困惑した.
そもそも夏は嫌いだ.こっちに来るな.
夏に背中を押されなくとも,怠惰な生活から足を洗わなければいけない事は分かっている.
とりあえず放置していた通販のダンボールをいくつか開封した.大きな前進だ.
持続化給付金で買い漁った本と酒だった.半分が学参,漫画や技術書もある.塗り絵に聖書もだ.
しばらく学参と技術書を交互に見比べた結果,技術書の中でもやたら饒舌に僕に語りかけてくる『Land of Lisp』と遊ぶことにした.
Lispとの出会いは『ハッカーと画家』で,起業やVCを志すようになった一つのキッカケになる本でもあった.その後吉田武先生の『素数夜曲』で挫折をし,今に至るってワケ.
Lispは異質だ.
皆が学ぶ微積やC++とも,簡単に学べる逆上がりやRubyとも,学んだ価値の分かりやすい核融合物理学とかボイスパーカッションとも違う.
なんというか信仰に近い.奇妙でサイコーな言語.
SchemeとGaucheをある程度触ったら,オススメされたRacketでもやろうかなと思っている.
夏を追い越すまでにはまだ時間がある.